モルドバ・Zernoff Ethanolにおける廃棄物エネルギー化JCMプロジェクトがモルドバ政府からProject Idea Note (PIN) のNo Objection Decisionを取得

3月 23, 2026

2026年2月6日、モルドバ共和国における二国間クレジット制度(JCM)のProject Idea Note(PIN)*「MD_PIN002」が、No Objection Decision(異議なし決定)を取得しました。本プロジェクトは同国最大のエタノール製造施設において廃棄物のエネルギー利用を導入することを目的としています。

「Methane Fermentation System JCM Project for Utilization of Waste-to-Energy at Ethanol Brewery Plant」と題された本プロジェクトは、Zernoff Ethanolの施設で実施されます。同施設では生産工程の中で、1日あたり約900トンの蒸留残渣が発生しています。

本プロジェクトでは、メタン発酵(嫌気性消化)システムを導入し、これら残渣のうち1日あたり約250トンをバイオガスへと変換します。生成されたバイオガスは蒸留工程で直接利用され、天然ガスの使用量削減につながります。

本取り組みは、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託を受けて実施されます(二国間クレジット制度(JCM)等を活用した低炭素技術普及促進事業)。NEDOは、日本の優れた低炭素技術・システムの海外展開を推進しています。

生産残渣からエネルギーを回収することで、本プロジェクトは年間1万tCO2以上の排出削減を見込むとともに、施設のエネルギー効率向上と資源循環の促進にも貢献します。2 annually while improving the facility’s energy efficiency and resource utilization.

SDGインパクトジャパンは日本側代表受託事業者として本プロジェクトに参画し、JCMの枠組みのもとで関係機関と連携しながらプロジェクトの推進を支援しています。本プロジェクトは、現在実証前調査/実証設計の段階にあり、2026年夏頃の実証事業への移行を目指しています。

* PIN(Project Idea Note:事業構想書)とは、二国間クレジット制度(JCM)におけるプロジェクト申請の初期段階で提出する文書です。事業の概要、温室効果ガスの削減見込み、日本の貢献などを記載し、両国政府から事前承認やフィードバックを得るために使用されます。

馬場 渉

パナソニックホールディングス株式会社サステナビリティ担当。 コーポレートイノベーション、グリーントランスフォーメーションを担当した。 その後パナソニックグループの環境・エネルギー事業を担当し、 グループ経営戦略と一体化したPanasonic GREEN IMPACTの策定、サステナビリティ委員会、 環境エネルギー技術戦略会議などの設置に携わる。 それ以前は、SAPジャパン株式会社、SAP America Inc、SAP Labs LLCなどでビジネス、 研究開発、デザイン部門の経営を歴任。20年以上に渡り様々なセクターにおける イノベーションとサステナビリティを専門とし、 公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)、株式会社フィナンシェ、 Code for Japan、英Peace One Dayなどの取締役や理事、アドバイザーを務める。